シンボルツリー

 ■ 設立経緯
早稲田大学は義手・義足の開発に始まる30年以上にわたる長いロボット研究の歴史を持っています。1973年には世界初の二足歩行を行う本格的人間型知能ロボット「WABOT-1」を開発し、現在に至るまで様々なロボットに関する研究を行い、高い評価を得てきました。

一方岐阜県はITとものづくりの融合技術の研究開発拠点として、各務原市に「テクノプラザ」を平成10年11月20日に開設し、地域産業の高度化・情報化および新産業の創出を目指してきました。各務原市近隣には金属加工等の企業群が立地し技術集積があることから次なる産業展開を行うにはロボット技術を活用することが有効であると考えられ、岐阜県の研究機関もロボット研究を進めてきました。

早稲田大学理工学部では岐阜県からの要請に基づいて委員会を設置し、WABOT-HOUSE構想とその実施計画について調査研究を行ってきました。

以上の経緯から、平成13年11月16日岐阜県と早稲田大学は協定を締結し,本研究所はこれを受け平成13年12月1日に設立されました。テクノプラザ内には当研究所の研究拠点が設置され、研究員が常駐して様々な研究を行い、地元企業や県民の皆さんと早稲田大学との場づくりを行うべく機能しています。

ロボット技術の分野で長年先導的な役割を果たし多くの実績を有する早稲田大学の研究成果を展開してゆき、岐阜県におけるロボット関連の新産業創出に関わる研究活動を行う予定です。

・「WABOT」は、Waseda Robotの略称であり、故加藤一郎教授により命名されました。加藤先生は1973年に開発された「WABOT-1」の中心的開発者であり、「日本ロボット開発の父」と呼ばれています。

・「WABOT-HOUSE」は、人間とロボットとの関わりの中で具体的な社会システムや技術の設計原理をつくることを目的とした本プロジェクトの理念を表すことばで、尾島俊雄理工学部長(当時)によって今回の研究所設立にあたり命名されました。





Copyright(C) WABOT-HOUSE Laboratory, 2002-2007