■ プロジェクト概要
WABOT-HOUSE研究所の目標とする課題は、大きく二つからなります。

@人間・自然環境と共創するロボットコミュニティに関する研究(ロボット・シティの研究)

私たちの生活にロボットが入り込んで共に生活する時代が来たなら、どういうことが起こるだろうか、という観点からロボットと共存する社会システムや社会技術の設計原理を構築することを目的としています。

この研究ではロボットで構成される家族、住まい、そして地域(コミュニティ)が形成されることを構想し、これらが人間の住む社会と整合的関係を図るために必要となるロボット技術について総合的に研究することに特色があります。

先端的なロボット開単体の発に留まるのではなく、人間とロボット、自然環境とロボット、建築とロボット、ロボット群などのコミュニケーションについて研究を展開し、ロボットによる人間の社会的諸活動の支援、健康福祉の支援をするシステムなどを確立します。これは、「ロボットによる場づくり(ロボット・シティ」なのです。

本研究所ではその象徴的存在として、「ロボットのためのロボットによるロボットのハウス」としてロボットの住む家、ロボットと人間が共に住む家、そしてそれらを監視する人間の家のそれぞれについて研究・設計を行い、順次研究所敷地に建設を行います。


A地域におけるロボット産業創出のための共創的コーディネーション技術に関する研究

研究機関が研究している成果をものづくりの現場での実用化に結びつけ、新しい市場を創り出すためのコーディネーション原理を構築することを目的とします。

この研究では、生産現場の実状を実践的に調査研究し現場のニーズを把握するとともに、研究機関におけるシーズ的研究をニーズ化する橋渡しができる人材育成技術について総合的に研究します。

一例として、早稲田大学のヒューマノイド(人間型ロボット)研究などにおいて、これまで開発されてきた要素技術(センサ、アクチュエータ、コントローラ、機構・構造部品)をモジュール化し、産業界で幅広く活用する方法を検討します。

さらにものつくりの現場に適合するロボット技術の導入方法についても個別的に研究します。研究所が新しい産業を創出するインキュベータ機能を発揮するために、研究拠点と生産現場を繋いで様々なコミュニケーションを取ることが出来る遠隔地間インタフェース技術について、ロボット技術とITと関連付けて研究します。






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