2006年8月29日(火)、当研究所が後援するシンポジウムが以下の通り開催されます。
 ご関心ある多くの方においでいただければと思います。
 参加希望の方は、貴社(団体)・部署名、ご参加代表者名、ご参加人数、ご連絡先(電話、FAX、メール)を記入の上、メールまたは以下のFAX番号へお送り下さい。

早稲田大学WABOT−HOUSE研究所(岐阜)
FAX:058−379−6061 担当:渋田 宛(ray@aoni.waseda.jp)


※ご連絡先は予定変更などのご連絡以外の目的で使用することはございません。


第2回 PRH研究会シンポジウム

 

地産・地消の家づくり

〜岐阜県における完全リサイクル型住宅の展開〜

 

経済的にも自立した持続可能な地域づくりとして「バイオリージョン(生命地域主義)」という思想が注目されている。情報が張り巡らされるボーダーレスの時代にこそ、むしろ人々の営みの基本単位である「地域」の重要性がますます拡大していくだろう。最近は特に食生活において「地産・地消」の考え方、つまり地域でできたものを地域で消費するという動きが活発化しており、建築においても、気候・風土・生態系が一体となった地域を基本的な生活圏として、物質が地域で循環するシステムをつくり、その土地に愛着をもつ人々によって自然環境の保全、地域の歴史・伝統の知恵を維持・発展させ、生活文化を創造する社会をつくるべきである。

岐阜県において現在早稲田大学が県の委託を受けWABOT-HOUSE研究所を立ち上げ、そのなかで未来の地域における住宅のあり方を提案している。ここで地域の住宅産業における地産・地消の考え方を提示し、二十一世紀のグランドデザインに合致した地域住宅の指針としたい。


 

主催: 早稲田大学理工学総合研究センター

後援: 岐阜県、早稲田大学WABOT−HOUSE研究所

日時: 2006年8月29日(火)13時30分〜16時30分 

会場: 岐阜県テクノプラザ本館 プラザホール(定員:150人)  入場無料
    (509-0108 岐阜県各務原市須衛町4-179-1 テクノプラザ本館
    (岐阜県テクノプラザHP: http://www.gifu-techno.jp/)

 


内容:

13:30〜13:40 開会の辞  司会:小笠原 伸(早稲田大学WABOT-HOUSE研究所・講師)

13:40〜14:40 研究報告 

@富山、北九州における完全リサイクル型住宅の提案

中島 裕輔(工学院大学・助教授)

早稲田大学尾島研究室では、富山と北九州に2棟の完全リサイクル型実験住宅「W-PRH」と「S-PRH」を建設した。これら地域に根ざした設計コンセプトと成果を概説する。

A富山における完全リサイクル型住宅の展開

高口 洋人(九州大学・特任助教授)

木材を何度もリユースする日本の伝統的な古材という考え方が見直されている。ここでは、通人に限られていた古材の利用をもっと身近にする、古材ネットワークの試みを紹介する。

B北九州における完全リサイクル型住宅の展開

福田 展淳(北九州大学・助教授)

北九州における実験住宅SPRH建設後6年間の状況や居住環境について報告する。南面ダブルスキン、プラスチック内装などの経年観察や、現在行っている環境計測についても語る。

C岐阜における完全リサイクル住宅の試み

金森 道(早稲田大学総合研究機構・助手) 「岐阜完全リサイクル住宅の設計について」

完全リサイクル型住宅は各地域において、どのように実現されるべきか。気候や地場産材の活用手法など、岐阜型完全リサイクル住宅の設計を通して今回の事例を語る。

渋田 玲(早稲田大学総合研究機構・助手) WABOT-HOUSE研究所での現場報告」

岐阜完全リサイクル型住宅の現場記録やWABOT-HOUSE研究所全体計画での試みをとおして、地場における試みの効果のある点・問題点などについて述べる。

D岐阜における地場産業への展開の可能性

渡邉 美保子(職学院・講師) 「外構・庭園計画による試み

岐阜完全リサイクル型住宅周辺の庭園設計や植樹手法などについて述べる。

許 雷(早稲田大学理工総研・講師) 「デジタル設計の可能性について」

地域資源循環を確立するため、リサイクル性能やLCAなど、建の環境性評価を短時間で行えるデジタル設計手法や地域における環境性能のデジタルデータベースの必要性を述べる。

吉國 泰弘(早稲田大学理工総研・講師) デジタル設計図面とその保管について」

建築物はさまざまな種類の書類が必要である。建物のライフサイクの中でデジタル化こそが情報を効率化し、自己管理する上での地産・地消のキーポイントである。

14:40〜15:00 休憩

15:00〜15:40 討論  

「岐阜県ロボットプラザのこれからのあり方について」

豊田 良則(岐阜県・産業労働部部長

菅野 重樹(早稲田大学・機械工学科教授)

橋本 周司(早稲田大学・応用物理学科教授)

尾島 俊雄(早稲田大学・建築学科教授)

 

15:40〜16:30 自由討論、閉会 

岐阜県ロボットプラザA棟オープンハウス
  当日11:00〜18:00
  岐阜完全リサイクル実験住宅内をご自由に御覧頂けます.


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